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Canon iVIS HF G40が欲しいと思った件 ~Sony HDR-PJ790Vとの比較~

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今まで「Sony HDR-PJ790V」という、”プロジェクター内蔵”で”出っ張ったマイク搭載”でしかも”空間光学手ブレ補正搭載”というなんとも変態仕様な、家庭用としてミドルハイエンドのハンディカムを使っていました。
でも、高感度・低照度耐性の低さや、決してイイとはいえない画質に不満を感じていました。
一眼ムービーもいいとは思うのですが、やはりそこは機材を分けたいのが両方ともやってる凝り性のしょうもないところです。
そこでそろそろ買い替えたいな~と思って探した結果、「Canon iVIS HF G40」という業務用に近い家庭用のビデオカメラを見つけました。
日本では情報が少ないですが、海外ユーザのYouTubeやブログなどに詳細な評価やテストフッテージが多数掲載されていたので、それを検討材料に入れるメモを記事としてご紹介いたします。

基本性能の比較

センサー

Canon iVIS HF G40 Sony HDR-PJ790V
イメージセンサー HD CMOS PROセンサー “Exmor R” CMOSセンサー
センサーサイズ 1/2.84型 1/2.88型
総画素数 309万画素 665万画素
有効画素数(動画時) 291万画素 614万画素(16:9)
ナイトショット
最低撮影照度(スタンダード時) 1.2lux 6lux
最低撮影照度(ローライト時) 0.1lux 3lux
最低撮影照度(ナイトショット時) 0lux

青い方を高性能として記述しています。
えっ、なぜHF G40の方が画素数の性能がいいのかって?
考えてみてください。この2つは両方ともフルハイビジョン、つまり2KだとかフルHDだとかで撮ることを主眼に置いて開発されたものです。解像度は1920×1080です。単純に計算して、207万3600画素です。
ということは単に画質だけ考えた場合はこれ以上の画素数があっても意味がないんです。

また、細かく画質のことを考えるとイメージセンサーは画素のピッチが広いほど受光面積が広くなり、ダイナミックレンジが上昇してノイズがより抑えられます。
PJ790の方がHF G40よりもセンサーサイズは僅かながら小さいというのに、二倍近くの画素を詰め込んでいます。
つまり相当画素ピッチは狭いです。
その証拠に、最低撮影照度にも大きな差があります。
実際にPJ790Vを使ってたとき、エントリー機よりは暗さに強いけどそれでもやっぱり物足りないと感じました。
なのでHF G40はLow Lightでも結構な画を撮れるのではないかと期待しています。
また暗くなる前の夕焼けとかでも期待できますね。

ちなみにちなみに、ナイトショットは単に赤外線撮影なので今回は考慮してません。

レンズ

  Canon iVIS HF G40 Sony HDR-PJ790V
 レンズ名称 カールツァイス バリオ・ゾナーT*
 開放F値 F1.8-2.8 F1.8-3.4
 焦点距離 f=3.67-73.4mm f=3.8-38.0mm
 焦点距離(35mm版換算) f=26.8-576.0mm f=26.0-260.0mm
 光学ズーム 20倍 10倍
 デジタルズーム 400倍 120倍
 フィルター径  58mm 52mm
 虹彩絞り  8枚羽根円形絞り 6枚羽根
 シャッタースピード 1/2-1/2000秒 1/8-1/10000秒
 最短撮影距離 ワイド端(約1cm)/ズーム全域(約60cm) 約1cm(ワイド端)/約80cm(テレ端)/約32cm(テレマクロ時)

レンズに関しては、PJ790Vはカールツァイスレンズを搭載していることがちょっとやっぱり手放すのを躊躇する要素です・・・。HF G40については恐らくCanon製のレンズを搭載してると思いますが、情報が得られなかったということと、名前だけでどっちの方が性能がいいかはわかりません。
ですが、数値で表せるものはすぐにわかります。まず開放F値。ズーム可能な範囲でもっとも開放できる絞りの値になります。また、焦点距離については35mm版換算された値に着目しましょう。
僅かにワイド側はPJ790Vが勝るものの、HF G40も十分に広角が得られています。
さらにテレ側は遥かにHF G40が勝っており、それなのにテレ側の開放F値もHF G40の方が優れているという、数値で見る限りではかなりのレンズ性能になっています。
そしてフィルター径。大きければ大きいほど画質やダイナミックレンジの向上が期待できます。
最後に虹彩絞り。HF G40は8枚羽の絞り羽根を搭載しているので、キレイな円形ボケが得られます。

システム

Canon iVIS HF G40 Sony HDR-PJ790V
手ぶれ補正機構 光学式+電子式 光学式+空間光学式
ビューファインダ 0.24型 156万ドット相当 チルト式 0.2型 20.1万ドット相当 チルト式
液晶モニタ 有機EL3.5型、約123万ドット相当 3.0型、92.1万ドット エクストラファイン液晶
タッチパネル 静電容量方式 感圧式
内蔵スピーカー ○(クリアフェーズステレオスピーカー)
マイク エレクトリックコンデンサマイク 内蔵ズームマイク
防塵・防滴・耐衝撃

HF G40の光学式手ぶれ補正はPJ790Vの空間光学式手ぶれ補正にはかなわないと思います。これも手放すのを拒む理由の一つです。
ビューファインダと液晶はHF G40の圧勝。サイズもドットも大きいです。ただし、あくまで数値だけの話なので発色等はわかりません。
タッチパネルについては両方とも利点があります。HF G40はスマホのタッチパネルと同じ方式で、細かい操作が得意です。しかし、手袋をつけてる状態では使えません。対してPJ790Vは若干操作性は劣るものの、手袋でも棒でもなんでも圧力さえ与えれば操作できます。

フォーマット

Canon iVIS HF G40 Sony HDR-PJ790V
動画フォーマット AVCHD(AVC,H.264) / MPEG-2 / MP4(AVC,H.264) AVCHD(AVC,H.264) / MPEG-2 / MP4(AVC,H.264)
音声フォーマット Linear PCM 2ch / Dolby Digital 2ch・5.1ch / MPEG-2 AAC-LC 2ch Dolby Digital 2ch・5.1ch / MPEG-4 AAC-LC 2ch
最大動画サイズ 1920×1080 1920×1080
最大フレームレート 59.94p 60p
最大ビットレート 28Mbps(AVCHD) / 35Mbps(MP4) 28Mbps(AVCHD) / 6Mbps(MP4)

この辺は大差はない感じ。あとは処理エンジンや撮像素子やマイクの性能で大きく変わると思います。
一つ大きなことはPJ790VよりもHF G40の方がMP4の最大ビットレートが圧倒的に高いです。

インフラ

Canon iVIS HF G40 Sony HDR-PJ790V
プロジェクター
外部入出力 3.5mmHP出力 / 3.5mmMIC入力 / miniUSB-TypeB / miniHDMI出力 / リモートコントロール端子 マルチ・マイクロUSB / USB-TypeA / 3.5mmHP出力 / 3.5mmMIC入力 / microHDMI出力 / microHDMI入力 / コンポジットビデオ出力
記憶媒体 SD / SDHC / SDXCカードx2 内蔵メモリ(96GB)、メモリースティックもしくはSD / SDHC / SDXCカード
外形寸法(WxHxDmm) 115 x 84 x 231 74.2 x 84.6 x 137.5
本体質量 765g 575g
撮影時質量(付属バッテリ) 900g 675g
連続撮影時間(付属バッテリ・液晶使用) 2時間30分 1時間50分

プロジェクターは完全にPJ790Vの特色です。この付加価値を得たいのであればSonyのプロジェクタ搭載ハンディカムを買いましょう。しかしやはりこれも手放すのを拒んだ要素の一つです。
PJ790Vには96GBの内蔵メモリがありますがHF G40にはありません。その代わり、SDカードスロットが2つあります。
SDXCカードの理論上の最大用量は2TBなので合計4TBまでいけますね!(民生用に2TBのSDXCはまだありませんし、動作する保証はありませんよ)
寸法・質量はPJ790Vの方がコンパクト。でも撮影時の安定性のことを考えたらズッシリしたHF G40の方がイイのかも?
容量は違うでしょうけど、付属バッテリでの連続撮影時間はHF G40の方が持つようです。

YouTuberのテストフッテージを見てみる

先に注釈をしておくべきことは、「Canon VIXIA HF G40」も「Canon LEGRIA HF G40」も「Canon iVIS HF G40」と同じ製品であるということ。
iVISという名称は日本向けのブランド名で、VIXIAは北米、LEGRIAは欧州・アジア・オセアニアでのブランド名です。
よってYoutubeやウェブ検索で日本語以外のフッテージやレビューも探したい場合は「Canon HF G40」で検索すると良いでしょう。

Canon Vixia HF G40 Video Test (@Out of Focus)


2016-10-13_07h53_072016-10-13_07h53_16結構ディティールは繊細に感じます。それに、照明環境的に決して明るくはないですが、普通の家庭用ビデオカメラとは思えない表現力です。

Canon LEGRIA HF G40 Field Test (@Dave Roberts)


2016-10-13_07h58_012016-10-13_07h58_222016-10-13_07h58_47
黄昏時の映像です。空のグラデーションや木々のシャドウ、水面のリフレクション、枝の細かいディテールなど、かなり自然に且つ綺麗に再現されています。
太陽の光芒からもレンズ性能が比較的良いことが判ります。

Canon legria HF G40, Test film (@Roland Budavári)


2016-10-13_08h04_202016-10-13_08h04_462016-10-13_08h05_132016-10-13_08h05_29マクロ撮影もしっかりこなせます。最短撮影距離も結構短いのが持ち味です。背景のボケも一眼レフカメラを彷彿とさせる綺麗さを誇っています。
さらに、これはぜひ動画を実際に見ていただきたいのですが、マニュアルフォーカスでの滑らかなフォーカシングにご注目ください。
PJ790Vもマニュアルフォーカス用のコントロールリングなるものは有りましたが、ちっちゃいのでこんなに滑らかにフォーカシングできません・・・。

Canon Vixia HF G40 Zoom/Focus Test (@GumDealer227)


2016-10-13_08h11_10
草のディテールやハイライトからシャドウに至るまでのコントラスト・色彩もいい画になっています。
写真じゃないかと一瞬思ってしまいました。

8枚羽根絞りによる美しいボケ形状「iVIS HF G40」【キヤノン公式】 (@Canon Marketing Japan)


2016-10-13_08h16_01
8枚羽根円形虹彩絞りもキレイな円形ボケを演出してくれます。
完全な円形に近いとまでは言い難いですが、この価格帯のビデオカメラにしてはかなり円形に近いです。

この他にもたくさんのレビュー動画・テストフッテージがいっぱい転がっているので、良い物があったら随時追記していこうと思います。

このビデオカメラ、「買い」ではないでしょうか?
アウトドアでの風景撮影や低照度撮影、微速度撮影への活用を企んでおります。
購入次第、レビューの投稿やテストフッテージ・フッテージの投稿をするつもりです。